四季報から読み解く今買うべき銘柄7選【2019年2集Ver】
四季報1集の発売からはや3ヶ月。2集四季報が3月15日に発売されました。
私の長期投資の投資基準は四季報に大きく依存していますので新しい四季報が発売されるたびに銘柄の評価を見直し、ウォッチリストを刷新しています。
今回も無事四季報を完読し、銘柄の再評価が終わりましたので私が特に優良と感じた銘柄10選を銘柄コード順に紹介したいと思います。
判断のポイントは、高ROE、高配当、連続増益でありながら割安であることです。
- 1925 大和ハウス工業★★★☆☆
- 2362 夢真ホールディングス★★★★☆
- 3284 フージャースホールディングス★★★☆☆
- 6301 コマツ★★★★☆
- 8002 丸紅★★★★☆
- 8591 オリックス★★★★★
- 9433 KDDI★★★★☆
- まとめ
1925 大和ハウス工業★★★☆☆
戸建て住宅から賃貸、商業、事業施設と何でもこなす大手建築会社。
誰もが一度は聞いたことがある会社だと思います。
2017年の3月に純利益を倍増させたのにも関わらずその後も安定して純利益を伸ばしています。2020年も増益が予想されています。
他の建築会社に比べると若干配当利回りが悪いところが玉に瑕と言ったところでしょうか。それでも3.18%です。
テクニカルで見ると昨年1月の高値から引ける長期のトレンドラインから頭を出しました。まだ騙しの可能性が残りますが下値もしっかり支えられているので比較的綺麗なブレイクです。
逆張りならそろそろ買って良い頃。順張り派はもう少しはっきりとした上昇を観測して押し目を狙って買っていきたいところです。
個人的にはダイワハウスのCMが大好きです。
2362 夢真ホールディングス★★★★☆
私も買いました。施工図作図の会社として創業。現在の主力は施工監理技術者やその他エンジニアの派遣。
夢真HDは連続増益ではありませんが2018年の純利益が倍増。また、どれだけ効率的に儲けているかを示すROEが29.3%と非常にお金を使う・稼ぐのがうまい企業です。
配当利回りも4.49%とかなりの高水準。そしてなりより一株当たり800円弱というお手頃価格が私のような貧乏人にはたまらなくありがたいです。
テクニカルでは2017年9月から2018年末までの巨大なラウンドトップが目を引きます。
その後は安値圏でのもみ合いが続いており、上げのサインも下げのサインも出ていないので短期投資での売買はもう少し様子を見たほうが良いでしょう。
長期目線では十分な割安圏にいるので買っていって良いでしょう。
3284 フージャースホールディングス★★★☆☆
独立系マンション販売。シニア向けに強みをもつ企業です。
超高齢社会の進行もあってかシニア向け分譲マンションが漸増。17,18年と増益で19,20年も増益予想されています。
これからも高齢者は増え続けるのでシニア向けの商品やサービスを展開する企業は伸びていきそうですね。
気がかなりなのは営業キャッシュフローがマイナスなことに加え、去年よりもマイナスが膨れていることです。
また、自己資本比率が6%とという低さも気になります。
安全第一で資産運用したい方は避けたほうが良いかもしれません。
6301 コマツ★★★★☆
建設機械で世界第2位。アジアに強みを持ち、広いシェアを持つ。
IoTなどのIT技術の取り入れ、開発にも積極的な企業。
2017年まで業績は足踏みでしたが2018年に業績を大きく伸ばしました。2019,20年も増益予想です。
中国の景気減速による売り上げの落ち込みが少し心配ではあります。
テクニカル的には2018年1月から始まった下降パーティションの真っただ中にあります。
ただ2500円が明確に意識され今まで綺麗に収まっていたパーティションにぽっかり穴を空けました。ここで下げ止まって上昇に転じる可能性があります。
逆張り派の人にとっては買っていってもいいサインでしょう。
順張り派の人は明確にパーティションをブレイクするまで待って上昇を確認してから2回目、3回目の上昇についていくことが出来ます。
8002 丸紅★★★★☆
ガソリンスタンドのイメージが強いので石油・石炭製品の会社だと思ってらっしゃる方も多いと思いますが実は実際は穀物、発電で首位の総合商社です。
幅広く商売をする総合商社は世界情勢の影響を受けやすく、業績が安定しないイメージなのですがアベノミクスの低迷、アメリカ第一主義などの商社にとってはよろしくない状況のようですが商社はなぜかこぞって強いです。
他、伊藤忠商事、双日と言った総合商社の業績が好調ですが若干割高です。
なぜか丸紅だけが割安で放置されています。何かやらかしたのかとも思い、ニュース検索もしてみましたがこれと言ったネガティブニュースも見つからず…
1株760円程度で買える株価もお手頃でお勧めです。
8591 オリックス★★★★★
私も買いました。
生保、不動産、エネルギーに金融サービスと多角的にビジネスを展開する会社です。
プロ野球球団、オリックスバファローズの親会社としても有名ですね。
緩やかですが見事な右肩上がりで当期利益が伸びています。そしてそれに反比例するようにPERは右肩下がり。どんどん割安になっていっています。
探してもこれといった欠点が見つからず星5をつけさせていただきました。
テクニカルで見るとまだ下降トレンドラインに頭を押さえつけられている感がありますので短期でトレードする方はもう少し様子を見たほうが良いでしょう。
9433 KDDI★★★★☆
日本人のおよそ3割の人はこの会社のお世話になっているはず、総合通信大手です。
KDDIと言えば、スマホ!ケータイ!となると思いますが実はこの会社、いろいろやっています。
実際菅ショックで株価的には一番のとばっちりを受けたのですが業績では意外にも金融業が海外で伸び通信業の損失を補っています。
また、英会話教室のイーオンや子供向け職業体験型テーマパークのキッザニアなどを買収し、事業形態の幅を広げています。
まだまだ主力は通信業ですがそのうちヤマハみたいに何で稼いでいるのかよくわからない企業になりそうです。
テクニカルで見ると下げの真っただ中。長期で見ればすでにかなりの割安になっているので買っていっても問題ないですが短期での取引の場合は危険を伴います。
このタイミングで買いを入れるのは俗にいう「落ちてくるナイフを掴む行為」
ジャストのタイミングで手を握らないとナイフは掴めず、ケガをしてしまうことになります。
ナイフを掴むのは床に落ちてからでも遅くはありません。
まだ下げのさ中であるため星は4つとしましたがファンダメンタルでは星5の企業です。
まとめ
トランプ政権やイギリスのEU離脱問題、アベノミクスの低迷など混迷を極める世界情勢の中、乱高下する日経平均ですが会社の決算結果を見てみるとこのように増益を続ける企業がしっかりと存在することがよくわかります。
まずはこんな混乱の中でも安定して成長、増益になっている会社に投資し、どっしりと構えましょう。
そうすれば一時のなんちゃらショックによって株価が大きく下落することになっても慌てることなく逆にチャンスと買い増しを入れることが出来ます。