四季報から読み解く今買うべき銘柄10選
前回、今季の四季報を読み漁り上場3720社から38社まで絞り込むことが出来ました。
今回はその絞り込んだ38社のなかからさらに私がお勧めする10社を銘柄コード順に紹介していこうと思います。
お勧め銘柄10選
3244 サムティ おすすめ度★★★☆☆
先月、私が100株購入したサムティですが今季の四季報でも成長期待が持てそうです。
5年以上の増益と高い配当利回り、同業他社と比べると若干ROEが低いですがそれでも15.8%と十分な利益率を誇っています。
自分で買ってんのになんで星が3しかないんだという突っ込みが聞こえてきますがそれは11月配当に目がくらんだためです。ファンダメンタルで優秀な企業はほかにもありましたが4日ほど保持すれば配当金がもらえるという状況に釣られ買ってしまいました。
しかし述べたようにファンダメンタルは十分に優秀で株価も割安であるため後悔はしていません!
3436 SUMCO おすすめ度★★★☆☆
住友金属と三菱マテリアルのシリコンウエハ部門を統合して作られた会社です。高い技術力で半導体では世界首位を争う素晴らしい企業です。
2016年に大幅な減益を記録しましたがその後持ち直し、来年の12月決算では今年の倍額の純利益が予想されています。
このようなハイテク関連銘柄は世界需要や為替、景気動向に左右されやすく長期の成長予想がとても難しいです。そのため、来年の大幅増益に的を絞り1年程度の投資と割り切って投資するのがお勧めです。
3465 ケイアイスター不動産 おすすめ度★★★★★
デザイン住宅はケイアイスター不動産株式会社|KEIAI|新築一戸建て・注文住宅
サムティの権利付き最終日が11月でなければこの銘柄を購入していたでしょう。
27.5%という高いROE。4.57%の配当利回り。2015年から順当に増益を続け2019,20年も増益予想されています。東京オリンピックまでは安心してもてる銘柄だと思います。
3647 ジー・スリーホールディングス おすすめ度★★★☆☆
太陽光発電所の開発・売却・売電を柱とする会社です。これからの環境社会に成長の期待が持てる会社だと思います。
ROE,配当利回り共に高く、優秀な会社でありますが業績は他のお勧め銘柄と比べると見劣りします。今年の決算は去年と比べて若干の減益で来年の業績予想でも微増に留まっています。
それにもかかわらずなぜお勧めするかというとこの銘柄、とにかく株価が安いんです。
このチャートで見ると株価は70円ですので100株当たり7000円で買えてしまいます。
利益もしっかり上げていますし、配当も3.66%と高い水準で出しているのでいわゆるボロ株とは違います。少額から投資を始めてみたいという方に持って来いの銘柄です。
4183 三井化学 おすすめ度★★★★☆
三井系の総合化学メーカー。通常銘柄物色をするときは業績がよく株価が良くても何をやっているかわからない会社で投資することを躊躇したりするものですが”三井”の名があれば安心して業績の分析に集中できますね!
正直、何をやっているかはよくわかりません
業績は大変優秀です。2014年に赤字を計上して以降、4年連続の増益で向こう2年も増益が予想されています。
配当利回りも高いので長期でじっくり持ちたい方にお勧めです。
6857 アドバンテスト おすすめ度★★★☆☆
半導体検査装置で世界に大きなシェアを持つ企業です。
こちらもハイテク関連銘柄ですので長期的な保有には向きません。しかしスマホや4Kテレビ関連の需要が拡大したことで来年3月には大幅な増益が予想されています。また、スマホも4Gから5Gに切り替わることでさらなる需要増加も期待されるため半年から1年程度の保有には最適な銘柄です。
8001 伊藤忠商事 おすすめ度★★★☆☆
投資をしない人でも一度は名前を聞いたことがある有名な総合商社です。ありとあらゆるものを売りさばいていますが繊維や食料品に強いとされています。
これほどの大型企業になると毎年増益増益とはなかなかいきませんが安定した業績で着実に規模を拡大し続けています。
その安定業績を象徴するように株価は右肩上がりで上昇してきましたがここ数年で見るとかなり割安になっていることが見て取れます。
ただし、紹介している他の銘柄と比べると高値圏で推移していることは間違いないので最低でも1年は保有する長期投資向きの銘柄です。
配当利回りも4.09%とかなりの高水準ですのでじっくり保有したい方はお勧めです。
8035 東京エレクトロン おすすめ度★★★★★
半導体製造装置で世界3位の大手。自己資本8400億円という規模を持ちながらROE29%を叩き出すとんでもない企業です。
ハイテク関連銘柄は長期投資に向かないと再三述べてきましたがこれほど安定的に利益を上げている会社であれば長期で保有するのもありだと思います。
現在4年連続の増益、配当利回りは4.67%とまさに長期投資してよい条件を満たしています。
唯一難点をあげるとすれば1株当たりの株価が非常に高いということでしょうか…
現在の株価は1万2450円ですので最低購入額は124万5000円です。私は手がでません(´;ω;`)
8096 兼松エレクトロニクス おすすめ度★★★☆☆
兼松傘下のITベンダー。
こちらも情報・通信分野のハイテク企業ですが安定した成長を続けているので長期投資しても大丈夫です。四季報で見る限り5年連続の増益で向こう2年も増益が予想されています。配当利回りは3.48%、ROEも14.8%と申し分ないです。
東京エレクトロンには手が出せないけどハイテク銘柄を長期保有したい!という方にお勧めの銘柄です。
8591 オリックス おすすめ度★★★★★
保険、不動産、エネルギー、空港・球団運営ととにかく手広く事業を手掛ける金融会社。球団のほうはだめだめですが親会社のほうは絶好調です。
こちらも5年以上連続の増益、最高益を更新し続けている乗りに乗っている企業です。
また今年好調だった弥生会計などの手数料ビジネスですが今後は副業やフリーランスの増加などからさらなる需要拡大が見込まれます。
配当利回りも4.24%と高く、死角がありません。とんでもない悪材料が出るまでは保持し続ける超長期投資にも向く超優良銘柄です。
まとめ
今現在日本の株式市場はアメリカ景気の頭打ち感、貿易戦争、EUの混乱からの世界経済の後退が懸念されるなか日本株は叩き売られている状況で長期投資家にとっては全体的な割安感が漂っています。
そのため、どの銘柄も比較的割安で購入できる現状ですがその中でも不動産関連銘柄は業績の割にかなり割安な状態にあります。
四季報で銘柄物色をしていて”お、この銘柄いいな”と思ってみてみると”これも不動産か”といったことがよくありました。
今回紹介した不動産銘柄は2銘柄だけでしたが他の不動産銘柄も物色してみてください。業績が非常に良いのに叩き売られている現状が確認できると思います。
信用取引などを活用する短期投資家達は地獄を見ている今の相場ですが長期投資家からすれば優良銘柄を割安で購入できる大きなチャンス相場と言えます。下げ相場が続いている間にしっかりとファンダメンタル分析を行い、割安な優良銘柄を仕込んでおきましょう!
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書