【3244】サムティが続落
4月5日に発表された2019年11月期第一四半期の連結決算が減収減益となったことで急落していたサムティですがその後8日、9日と続落しました。
この結果を踏まえ、銘柄分析と今後の戦略について考えていきたいと思います。
銘柄分析
まず、決算発表の下落から、これが本物の下げなのか一時的なパニック売りなのかを見極めるポイントとして3月11日に付けた直近安値を割り込むかどうかを上げていました。
まず昨日の4月8日の時点でこの安値はあっさり突破。本日、4月9日はこの安値割に達成感が出て反発するかが注目でしたが再び立派な陰線を建て続落となりました。
出来高を伴う大きな下げですのでこの下げの勢いは本物のようです。下げトレンドはしばらく続くものと思われます。
次は昨年のクリスマスにつけた安値を割るかどうかですがここまでは250円以上の開きがあるので下げるにしても一本調子で下げることはないと思います。下がるにしても何回か押し目を作り、段階的に下げていくことになるでしょう。
もしこのクリスマスラインまで下がればかなり割安だと判断できるので買い増しを入れます。
しかし現実的にはここまで下げることはないと考えています。しかしながらテクニカルで見た時のこの陰線3本はなかなかに強烈でファンダメンタルで売っている人に留まらず、衝動で売ってしまう人も出てきそうなチャートです。
さらに短期的な空売りまで入れば完璧で実際の評価以上に株価が下がる歪みが生じます。
まずはその歪みに狙いを定めて買いのタイミングを計ります。
今後の戦略
具体的な戦略としては中間配当の権利付き最終日までに買い増しできる程度まで株価が下がるかどうか。
この日までに去年のクリスマス水準まで株価が下がれば買い増し。または下落が一服し、底らしきものが確認できると同時に他に割安な銘柄がない場合に買い増し。
下げを打ち消すように上昇、または今くらいの株価で推移するようなら現在の保有株をホールドし、買い増しは見送ります。
長期投資はじっくり戦略が練れていいですね!
なぜか下がらない…ポンドの謎
EU離脱問題に揺れるイギリスですが合意無き離脱という最悪のシナリオが現実味を帯びてくる中、イギリスの通貨ポンドの値動きが落ち着いていることがちょっとした話題になっています。
未だかつてないほどイギリスを揺るがしかねない大問題に直面しているにも関わらずこの落ち着き払った値動きはいったい何なのでしょうか。
現在のイギリスの現状
EUはイギリスのEU離脱の期限を4月12日までと定めています。それまでにイギリスは離脱案をまとめなけばならないのですがメイ首相の離脱案に対し、イギリス議会が離脱案を否決。
メイ首相は再度離脱案の練り直し、与野党の賛成とりつけのため6月までの再延期を要請している状況です。
もし合意無き離脱となればイギリスにとって経済的に大打撃になることは間違いありませんがその他にも貿易、流通、金融等のやりとりのルールも変わってしまうので一般市民の生活にも大きな影響を及ぼすことになります。
なぜポンドは下がらないのか
そんな不安要素しかないようなイギリスのポンドですがなぜか値動きは安定しているのです。もちろん、他国の通貨と比べるとその値動きはかなり激しいものなのですが殺人通貨の異名を持つポンドにしてはなんと穏やかな波でしょうか。
なぜ値崩れしないのでしょうか。
合意無き離脱などあり得ないという楽観論
それはEUにもイギリスにも合意無き離脱には至らないだろうという楽観論が大半を占めるからです。
というのもEUにもイギリスにも合意無き離脱をするメリットがないのです。合意無き離脱はもともとEU加盟国として行われていた貿易・流通・金融のルールを白紙に戻すようなものです。
ルールがなくなればどうやっても混乱は避けられません。EUから離脱したほうが良いと考える政治家も飽くまでEUのルールではなくイギリスのルールでやりたいのであってEUとケンカをしたいわけではありませんし、イギリスに混乱をもたらしたいわけでもありません。
そのため、今後EUとの交渉に進展が見られない場合、離脱案に反対している議員もしぶしぶではあるにしろ賛成し穏便な離脱に至るだろうというのが大方の予想です。
絶対などない。個人投資家は特に警戒せよ
しかし今の情勢でのポンドを取引することはとても危険であると私は考えています。
なぜなら投資に絶対などないからです。
私が知る限り、過去最近、2回”ありえない”とされる事態に陥り、為替市場は大きな混乱を経験しています。
それがこちら、EU離脱の是非を問う国民投票での離脱派の勝利とアメリカ大統領選でのドナルド・トランプ氏の勝利です。
国民投票での離脱派勝利
当時、イギリス内でのEUに対する不満は相当なものでしたがEUを離脱した場合の経済リスクはすさまじいことから、不満はあっても最終的には残留という理性的な判断をイギリス国民は下すだろうと皆、高を括っていました。
それがどうでしょう。ふたを開けてみれば僅差とは言え離脱派が勝利。高をくくっていた投資家の資産をぶち壊すかのようにポンドは大暴落しました。
ドナルド・トランプ氏の勝利
それから間もなくして起こったのがアメリカ大統領選挙にて、ドナルド・トランプ氏がヒラリークリントン氏を破り大統領に当選したことです。
過激な発言から当初から注目は浴びていたトランプ氏ですがまさか共和党候補として大統領選を戦うと思っていた人はいないでしょうし、おそらくですが本人ですら当初大統領候補になれるとは思っていなかったと思います。
しかし途中経過で次第にトランプ氏の優勢が伝えられ始めると急速に円が買われ、為替市場は大きく混乱しました。
まとめ
以上のことから今のポンドを取引することは非常に危険であるということが分かると思います。
取引したい、しようと思っていた方はもう一度冷静になってトレードルールを考えてみてください。
合意無き離脱はないと踏んでポンドを買いますか?予想通り合意無き離脱を回避したとしていくらまで値上がりすると見込めますか?いくらで利益確定しますか?
そして万が一合意無き離脱に至った場合、ポンドはどこまで値下がりしますか?そしてあなたはどこでロスカットしますか?
合意無き離脱に至った場合、いったいどこまでポンドが下げるのか予想できません。予想できないということは負けた場合の損失が未知数であるということです。
損失が未知数である以上利益も未知数でなければトレードの整合性はとれませんが見込める値上がりはたかが知れています。なぜなら皆、合意無き離脱などあり得ないと思っているのですから。
総合的に考えた時、いかにこのトレードが不透明で不確実なものかわかるはずです。
分からないものに期待だけで金銭を投じる。人はこれをギャンブルと呼びます。
【3244】サムティが急落~~~損切りか買い増しか
私が保有している投資向けマンションを販売する3244 サムティが本日急落しました。
ようやく含み益が出始めた私のポートフォリオの中でサムティが一人負け状態です。
原因は本日正午に発表された2019年11月期第1四半期(2018年12月~2019年2月)の連結決算が売上高141億4400万円(28.2%減)、営業利益が32億3500万円(10.1%減)の減収減益となったことが嫌気されました。
発表ではその他の事業では増収になったものの、主力の不動産事業、不動産賃貸事業で伸び悩み、減収減益となった模様です。
今後の戦略
本日の発表を受け株価は81円安と強烈ですがチャートで全体と眺めてみるとここ最近は1450円~1550円あたりを行ったり来たりしており、この減収減益が本格的な下げになるのか一時的なショック下げなのかは判断がつきにくい状況です。
直近安値の1426円を下回り、さらに下げるようなら投資家の評価が明確に下がったと言えると思います。
損切りか買い増しか
成長を期待しての買いなので減収減益というファンダメンタル要素での下落は損切りを考慮しなければなりません。逆にファンダメンタルからして過剰な売りだと判断すれば買い増しのチャンスになります。どちらを選択すべきでしょうか。
今回の第1四半期の決算は減収減益となってしまいましたが通期業績予想は売上高860億円(2%増)営業利益150億円(6.9%増)を据え置いています。
そう考えると今回の第1四半期の減収減益は想定の範囲内で年間を通しての増収増益に自信を持っていると伺えます。
そのため今回の発表での損切りはしません。
そして買い増しですがこれは株価を見たテクニカル分析で判断したいと思います。
上述したようにサムティはここ最近1450円~1550円の株価を行き来しています。直近安値の1426円に支えられるようであれば今回の下げは限定的。それほど割安とも言えないので買い増しはせず、現在の100株を維持しようと考えています。
しかし1426円を突破し昨年クリスマスの1116円、またはそれ以下になるようでしたらこれはファンダメンタル的には明らかに下げ過ぎです。買い増しを入れたいと思います。
四季報から読み解く今買うべき銘柄7選【2019年2集Ver】
四季報1集の発売からはや3ヶ月。2集四季報が3月15日に発売されました。
私の長期投資の投資基準は四季報に大きく依存していますので新しい四季報が発売されるたびに銘柄の評価を見直し、ウォッチリストを刷新しています。
今回も無事四季報を完読し、銘柄の再評価が終わりましたので私が特に優良と感じた銘柄10選を銘柄コード順に紹介したいと思います。
判断のポイントは、高ROE、高配当、連続増益でありながら割安であることです。
- 1925 大和ハウス工業★★★☆☆
- 2362 夢真ホールディングス★★★★☆
- 3284 フージャースホールディングス★★★☆☆
- 6301 コマツ★★★★☆
- 8002 丸紅★★★★☆
- 8591 オリックス★★★★★
- 9433 KDDI★★★★☆
- まとめ
1925 大和ハウス工業★★★☆☆
戸建て住宅から賃貸、商業、事業施設と何でもこなす大手建築会社。
誰もが一度は聞いたことがある会社だと思います。
2017年の3月に純利益を倍増させたのにも関わらずその後も安定して純利益を伸ばしています。2020年も増益が予想されています。
他の建築会社に比べると若干配当利回りが悪いところが玉に瑕と言ったところでしょうか。それでも3.18%です。
テクニカルで見ると昨年1月の高値から引ける長期のトレンドラインから頭を出しました。まだ騙しの可能性が残りますが下値もしっかり支えられているので比較的綺麗なブレイクです。
逆張りならそろそろ買って良い頃。順張り派はもう少しはっきりとした上昇を観測して押し目を狙って買っていきたいところです。
個人的にはダイワハウスのCMが大好きです。
2362 夢真ホールディングス★★★★☆
私も買いました。施工図作図の会社として創業。現在の主力は施工監理技術者やその他エンジニアの派遣。
夢真HDは連続増益ではありませんが2018年の純利益が倍増。また、どれだけ効率的に儲けているかを示すROEが29.3%と非常にお金を使う・稼ぐのがうまい企業です。
配当利回りも4.49%とかなりの高水準。そしてなりより一株当たり800円弱というお手頃価格が私のような貧乏人にはたまらなくありがたいです。
テクニカルでは2017年9月から2018年末までの巨大なラウンドトップが目を引きます。
その後は安値圏でのもみ合いが続いており、上げのサインも下げのサインも出ていないので短期投資での売買はもう少し様子を見たほうが良いでしょう。
長期目線では十分な割安圏にいるので買っていって良いでしょう。
3284 フージャースホールディングス★★★☆☆
独立系マンション販売。シニア向けに強みをもつ企業です。
超高齢社会の進行もあってかシニア向け分譲マンションが漸増。17,18年と増益で19,20年も増益予想されています。
これからも高齢者は増え続けるのでシニア向けの商品やサービスを展開する企業は伸びていきそうですね。
気がかなりなのは営業キャッシュフローがマイナスなことに加え、去年よりもマイナスが膨れていることです。
また、自己資本比率が6%とという低さも気になります。
安全第一で資産運用したい方は避けたほうが良いかもしれません。
6301 コマツ★★★★☆
建設機械で世界第2位。アジアに強みを持ち、広いシェアを持つ。
IoTなどのIT技術の取り入れ、開発にも積極的な企業。
2017年まで業績は足踏みでしたが2018年に業績を大きく伸ばしました。2019,20年も増益予想です。
中国の景気減速による売り上げの落ち込みが少し心配ではあります。
テクニカル的には2018年1月から始まった下降パーティションの真っただ中にあります。
ただ2500円が明確に意識され今まで綺麗に収まっていたパーティションにぽっかり穴を空けました。ここで下げ止まって上昇に転じる可能性があります。
逆張り派の人にとっては買っていってもいいサインでしょう。
順張り派の人は明確にパーティションをブレイクするまで待って上昇を確認してから2回目、3回目の上昇についていくことが出来ます。
8002 丸紅★★★★☆
ガソリンスタンドのイメージが強いので石油・石炭製品の会社だと思ってらっしゃる方も多いと思いますが実は実際は穀物、発電で首位の総合商社です。
幅広く商売をする総合商社は世界情勢の影響を受けやすく、業績が安定しないイメージなのですがアベノミクスの低迷、アメリカ第一主義などの商社にとってはよろしくない状況のようですが商社はなぜかこぞって強いです。
他、伊藤忠商事、双日と言った総合商社の業績が好調ですが若干割高です。
なぜか丸紅だけが割安で放置されています。何かやらかしたのかとも思い、ニュース検索もしてみましたがこれと言ったネガティブニュースも見つからず…
1株760円程度で買える株価もお手頃でお勧めです。
8591 オリックス★★★★★
私も買いました。
生保、不動産、エネルギーに金融サービスと多角的にビジネスを展開する会社です。
プロ野球球団、オリックスバファローズの親会社としても有名ですね。
緩やかですが見事な右肩上がりで当期利益が伸びています。そしてそれに反比例するようにPERは右肩下がり。どんどん割安になっていっています。
探してもこれといった欠点が見つからず星5をつけさせていただきました。
テクニカルで見るとまだ下降トレンドラインに頭を押さえつけられている感がありますので短期でトレードする方はもう少し様子を見たほうが良いでしょう。
9433 KDDI★★★★☆
日本人のおよそ3割の人はこの会社のお世話になっているはず、総合通信大手です。
KDDIと言えば、スマホ!ケータイ!となると思いますが実はこの会社、いろいろやっています。
実際菅ショックで株価的には一番のとばっちりを受けたのですが業績では意外にも金融業が海外で伸び通信業の損失を補っています。
また、英会話教室のイーオンや子供向け職業体験型テーマパークのキッザニアなどを買収し、事業形態の幅を広げています。
まだまだ主力は通信業ですがそのうちヤマハみたいに何で稼いでいるのかよくわからない企業になりそうです。
テクニカルで見ると下げの真っただ中。長期で見ればすでにかなりの割安になっているので買っていっても問題ないですが短期での取引の場合は危険を伴います。
このタイミングで買いを入れるのは俗にいう「落ちてくるナイフを掴む行為」
ジャストのタイミングで手を握らないとナイフは掴めず、ケガをしてしまうことになります。
ナイフを掴むのは床に落ちてからでも遅くはありません。
まだ下げのさ中であるため星は4つとしましたがファンダメンタルでは星5の企業です。
まとめ
トランプ政権やイギリスのEU離脱問題、アベノミクスの低迷など混迷を極める世界情勢の中、乱高下する日経平均ですが会社の決算結果を見てみるとこのように増益を続ける企業がしっかりと存在することがよくわかります。
まずはこんな混乱の中でも安定して成長、増益になっている会社に投資し、どっしりと構えましょう。
そうすれば一時のなんちゃらショックによって株価が大きく下落することになっても慌てることなく逆にチャンスと買い増しを入れることが出来ます。
【2362】夢真ホールディングスと【8591】オリックスを新規100株買い
さて、お金ないことと四季報の発売を待つという理由で新規の買い付けを見送っていた私ですが3月15日に待ちに待った四季報の2集が発売されました。
3月は確定申告の書類作りに追われ、確定申告が終了すると同時に四季報が発売されと忙しい状況でしたがようやくウォッチリストの見直しが終わりました。
こちらが3ヶ月戦うための四季報です。
前回はウォッチリストが多すぎて選定が大変だったので今回は厳しめに絞ってみました。
多く感じるかもしれませんが前回と比べるとかなり絞り込んでます(笑)
そして絞り込んだ銘柄からさらに今後成長が見込め、割安かつ3月配当の銘柄を探し出し、オリックスと夢真ホールディングスを買うこととなりました。
8591 オリックス
言わずと知れたオリックス。
名前は知っていても幅広く商売をやっているので何の会社かと言われると困る会社の一つです。
柱の部分で言うと生保や不動産、金融業と言ったところでしょうか。
近年は働き方改革で副業をやる方やフリーランスの方が増えていくでしょう。そうなると確定申告が必要な方が増えてくるので弥生会計の青色申告などの需要は爆発的に増えていくと睨んでいます。
現在の株価は業績に反比例するように下げ続けています。
テクニカル分析をすると去年のクリスマスにつけた安値を割ることなく反発。
去年のクリスマスが大底で上昇していく可能性があります。
仮に下げたとしても業績そのものは5年連続の増益。配当利回りも4.69%と非常に優秀ですので下げ方次第では買い増しも検討しつつ、長期で保有していきます。
2362 夢真ホールディングス
ジャスダック上場でありながら配当も株主優待もあるという珍しい会社です。
施工図作図の会社として発足しましたが現在の主力は人手不足の深刻な建設現場への人材派遣が主力です。
こちらも業績に反比例するように株価は低迷中。本当に不思議ですね~
こちらもテクニカルで見ると去年のクリスマスに底を打ったように見えます。
会社規模が小さいので若干の不安はありますが業績は安定。配当利回り4.49%と非常に優秀ですので長期投資向きです。
こちらは株価自体も800円弱とお手頃価格ですので買い増ししやすい銘柄でもあります。
長期投資の場合、短期投資では禁じ手に近いナンピンが行えるケースが多いので精神的にかなり楽になります。
そしてこちらが現在の長期投資のポートフォリオです。
3月25日の下げは大きかったですね。今日一日だけで軒並み含み損となってしまいました。
しかしながらこれは長期投資。
一時の株価の変動に一喜一憂することなく大きく構えて市場についていこうと思います。
長期投資【現状と今後の戦略】
長期投資を始めてはや4ヶ月。そして今年も2月が終わり1年の1/6が終わってしまいました。
30を過ぎると本当に時間の流れが速く感じるようになりますね。
さて、今回は始めて4ヶ月経った長期投資の現状と今後の戦略について書こうと思います。
現在の状況
こちらが今現在の長期投資のポートフォリオです。
短期投資なら利益が良い感じに乗ってきたなーと感じる成績ですが長期の目線で見れば損失も利益も誤差の範囲内と言ったところでしょうか。もちろん感覚的なところばかりでなく、ファンダメンタル、テクニカルもしっかり考慮して売り時を探っていきます。
感想としては一番自信のあったサムティが含み損。あまり期待できないと売り時を探っていたアマダHDが一番利益が乗っています。
長期で見た場合、やはりサムティが一番値上がりすると睨んでいますが業績が良くても市場の流れや話題性で株価が上がらなかったり、逆に業績が最悪でもサンバイオのように高騰する銘柄が出てくるところに短期投資の難しさを感じます。
3244 サムティ
私が持っている銘柄の中でファンダメンタルは一番の優等生ですが株価は去年の8月31日に付けた高値を最後に下落の一途をたどっていました。
去年のクリスマスに最安値を付けてから株価は上昇してきましたが、最近は横ばいが続いています。
この銘柄はファンダメンタルが非常に優秀ですので買いの根拠となっているファンダメンタルが悪化するまでは保持し続けるつもりでいます。
3436 SUMCO
このSUMCOは2016年に大きく業績を落としましたが翌年には業績を回復。そして2018年はさらに業績を2倍にしました。
非常に優秀な銘柄です。しかし、私はこの銘柄は長期投資の中でも短期的な目線(1年程度の保有)で購入しています
それはなぜかというとハイテク銘柄はこえぇからです。
実際にハイテク銘柄を保有したことがある人は分かると思うのですがハイテク株はとにかく世の中の動きに敏感です。
そのため株価も業績より期待に左右されます。
どんなに好業績の発表があってもアップルやソニーといった大手ハイテク企業に悪材料が出ると連動して下げます。
そんなこんなで先の株価が読みにくく、あまり長期で持ちたくないのです。
しかし、現状の業績からはあまりに株価が安すぎることに加え、3.98%という高い配当利回りから購入しました。テクニカル的には長い下落パーティションを上に抜け、非常に良い動きをしているのであまり欲はかかず、2100~2200円程度で売却できればと考えています。
6113 アマダHD
こちらはブログで長期投資を始める以前からNISA口座に放置していた銘柄です。
3.72%という高い配当利回りからろくに分析もせずに買った銘柄ですが悲しきことにこの銘柄が今現在一番利益が乗っています。
しかし業績のほうを見てみるとPERこと割安を示しているものの、売上、経常利益、当期利益すべてにおいて頭打ち感が出ています。
今後、業績の維持は出来てもしっかりと成長していくかということに関しては不透明感が強く、ほかに投資すべき銘柄があるように思います。
現状の利は割安感。この割安感がなくなるあたりまで上昇したら売却し、ほかの銘柄に資金を移そうと思います。
具体的には直近の高値である1300~1400円付近です。
今後の戦略
現在私は月に1度ポートフォリオとウォッチリストの評価を行っています。そして買いに値する銘柄があれば買っているのですが2019年はまだ一度も買っていません。
それはお金がなかったからです。
私の積み立ては月5万円程度ですので15万円の株を100株買おうと思ったら3ヶ月貯める必要があるのです。
そのため、1月は購入できなかったのですが2月はあえて購入を見送りました。
それは3月に配当金を付ける企業が多いことに加え、3月には四季報が発売されるからです。
せっかくですので四季報の発売を待って銘柄の再評価を行ったうえで有望な銘柄に投資していきたいと思います。
見据えるのは30年後資産がどれだけ増えたか。今回の途中経過時点でプラスになっていたことでにやけ顔が抑えられない私ですが30年のスパンで見れば誤差も誤差。気を引き締めて投資に向き合っていきたいと思います。
30歳を超えて”夢”から”現実”を見据えた資産形成
20代は今から考えると楽でしたね。大変なことがあっても辛いことがあっても自分の未来を思い描き、その実現を信じて努力するだけで良かったからです。
しかし30歳を超えてくると前だけを見ていれば良いというわけにもいかなくなってきます。
いろいろな現実を”痛感”させられるからです。
自分には出来ると思っていたことが実は大変なことだったり。
なんとかなる、時間が解決してくれると思っていた問題が一生付き合っていかなければ問題だったり。
”あぁ、俺ってふつーの人だったんだな…”と痛感させることが増えてきますよね。
夢を諦めず、挑戦し続けた
成功を成し遂げた者にとっては最高の美談となりますが夢は諦めなければ叶うなどという甘っちょろいものではありません
引き際を誤ると堅実な人たちがコツコツと積み上げてきたキャリアや経験値を一切持たない状態で社会に投げ出されることになるのです。
私の夢
私は役者になりたいとかミュージシャンになりたいといったようなビッグドリームは持ち合わせていませんでしたのでドラマなどで描かれるような大きな挫折はまだ経験していません。
しかし小さな夢があります。
それがプロの投資家として食べていくことです。潤沢な資産があるわけではない私にとって、投資で生計を立てるためには短期間で売買を繰り返し、利益を積み上げていくしかありません。
そのため会社の業績や経営方針と言ったファンダメンタルは無視し、短期的な株価の値動きから売られ過ぎや買われ過ぎと言った”歪み”を見つけ出し利ざやを稼ぐデイトレードやスキャルピングと言った手法に重きを置いて投資を行ってきました。
しかし7年やってみたものの思ったような成果は出ず…
苦節10年、20年という下積みを経て売れていくお笑い芸人さんなどを見ていると”たった7年成果が出ないだけでお前は諦めるのか”という思いがある反面、”自分には才能が無いのでは?”という不安も大きくなります。
そしてその不安を抱くことは正常だし大切なことだと思っています。なぜなら私に投資の才能がないということも十分に考えられることなのですから。
夢はまだあきらめていません。この場合目標と言ったほうがいいかもしれませんがいずれにせよ将来、投資で食べていきたいという思いは変わらず持ち続け、努力を続けますが50歳になってやっぱり投資では食べていけませんでした。貯金はありません。借金はあります。
今年で32になる私はそんな残念な未来を避けるための準備をそろそろ始めなければならないと思うわけです。
夢だけでなく現実も見据えて
そんなこんなで始めたのが長期投資です。結局投資かよ!と言われそうですが短期投資と長期投資はまったく別物です。
詳しくは別の機会に説明したいと思いますが簡単に言うと目先の利益を追うのではなく10、20年後を見据えた投資を行うということです。
私は個人事業主ですので厚生年金もなければ退職金もありません。株で稼げればいいですがもし稼げなかったら私の老後は詰みです
個人年金の加入も考えましたが今から30年運用して得られる1年の利率は0.7%
普通預金と比べれば遥かにましですがもう少しリターンが欲しいものです。
もっといい商品も探せばあるのでしょうがどんなに良くても1%程度でしょう。それなら多少のリスクをとっても自分で運用し、年3%程度の配当金と株価の値上がりから得られるキャピタルゲインを狙うほうが得策と判断しました。
10年で1000万円の資産形成を目指す
今現在の私の長期投資は積み立て式です。月当たり5万円前後を積み立て、私がピックアップした有望銘柄に投資していっています。
月5万円の貯金をして言った場合、10年では600万円ですので1000万円という数字は現実離れしているわけでもなく甘くもなくと適当な目標だと感じています。
また、資金のウェイトの多くを長期投資に傾けますが短期投資もやめるわけではありません。少額でトレードをしながら勉強して経験を積み上げていきます。
年間1億円以上稼ぐデイトレーダーは全体の0.3%程度。狭き門ですが挑戦は続けていきます。短期投資で成功できるのが一番理想的ですからね。
このブログが私の勉強と成長の記録となれば最高だと思っています。それと同時に私の学んだこと、感じたことを発信していき、それが少しでも皆さんのお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。どうか皆さん、これからも「経済・お金のあれこれ」をよろしくお願いいたしますm(_ _)m