経済って何?何となくわかるけどいざ聞かれると何て説明していいかわからない。そんな経済を具現化しよう
あなたは経済(学)と言われると何をどんなことを想像しますか?何となくお金に関することなのだろうということはほとんどの人が分かっていると思うのですがいざ人に経済って何ですか?と問われて「経済とは○○である」と答えられる人は少ないと思います。
今回はそんな経済どういうものなのかを解説していこうと思います。
経済(学)ってそもそも何だろう
経済=お金に関すること。と思われている方は結構いると思います。間違いではありませんがお金は経済におけるほんの一部のものです。
よく実家のお店を継ぐために経済学を勉強したいと経済学部に入る人がいるのですがこの動機で入学すると99%後悔することになります。なぜならお金は経済学のほんの一部の分野に過ぎず、実家のお店を継ぐという目的に対して何ら役に立たないことが大半だからです。
戦国時代は日本史ですが日本史=戦国時代ではありませんよね。それと同じです。
実家のお店を何とかしたい、大きくしたいという動機であるならば経済学部ではなく経営学部に入ることをお勧めします。
では経済とは何なのか。不親切に言えば価値の流れのことを経済といいます。
実に不親切ですね。価値の流れとは何なのか。詳しく解説していきます。
私たちの生活は経済(学)で溢れている
価値というとすごく漠然としてわかりにくいですね。なので価値というものをわかりやすいものに変換してみましょう。そうですね……
お金なんてどうでしょうか
お金は価値がありますよね。したがってお金の流れは経済と言えます。
例えば、買い物。小腹が空いたのでお菓子がほしい。お菓子を手に入れるためにお金を使いますよね。お金(価値)が動いたのでお菓子を買うという行為は立派な経済活動です。
そして価値はお金に限りません。先ほど買ったお菓子も価値あるものです。そのお菓子を食べるのか、捨てるのか、あげるのか、いずれにせよ価値が動くのでこれも経済活動になります。
そしてこの価値というものは決まって有限です。お金もお菓子も価値あるものは無限には存在しません。
お金が有限である以上ほしいものを手当たり次第に買うわけにはいきませんね。また震災などで物資の供給が途絶えているときなど喉が渇いたからと言って考えなしに水をがぶ飲みするわけにもいきません。
有限である価値をどのように使うか、どれくらい使うか。このように価値の扱いを考えるのが経済学です。
そう考えると私たちの生活は実に経済に溢れていますし、私たちは常にと言っていいほど経済を考えて行動しています。
パソコンが壊れた場合、ほとんどの人は新しいものを買うという経済行動に出るはずです。しかし電気屋に行って一番最初に目についたパソコンをそのまま購入しますか?インターネットで検索して一番上に出てきたものをそのままクリックして購入しますか?
まずは予算を決め、使う目的に際して最も最適なスペックとコストを考えて購入するはずです。
これはお金(価値)の扱いを考えているので立派な経済学です。
そして次に重要なのが時間です。忘れがちですが時間も価値あるものです。なにせ1日24時間しかありませんからね。
昼食休憩にロコモコが食べたくなったからと言ってハワイに行ったりはしません。ハワイは極端でも片道20分も30分もかかるところにおいしい定食屋があるからと言って食べに行ったりはしませんよね。
1時間という有限の時間でどこで何を食べるのがもっとも自分にとって都合がいいかを考えて行動するはずです。これも時間(価値)の扱いを考える経済学です。
まとめ
経済というと何かすごく難しい、頭がいい教授や政治家などが考えることで私には理解できない。なんて思っている方が多いように思ったので実は経済はすごく身近なものであなたも常に経済を考えながら行動しているんだよということをわかってもらえたらなという思いで書きました。うまく伝わったでしょうか?
何となくわかるけどよくわからない。そんな蜃気楼みたいな「経済」が具現化したなら幸いです。
池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる (日経ビジネス人文庫)