経済・お金のあれこれ

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暑すぎて逆にビールが売れない~~なぜ?

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夏と言えばビール。そう想像する人も多いでしょう。今年は全国で記録的猛暑が続きさぞビールなんかは飛ぶように売れているだろうと思いきや意外や意外。暑すぎて売れないそうです。

暑すぎて売れないとは何ぞ。と首を捻ってしまう事態を解説していこうと思います。

 

普通は暑いほうが売れる

基本的にビールは暑いほうが売れます。したがって夏は書き入れ時です。今年は記録的猛暑ですので売れ行きは良いのですがちょっと異変が起きているようです。

ビールの出荷量は平均気温が20℃を超えると統計的有意差が見られ、1℃上昇すると販売量が2.5%増えるとされています。

下の図を見ると一番出荷量が多いのは12-1月期であれ?気温関係ないじゃんと思われるかもしれませんがこれは忘年会、新年会でビール需要が増えるためでしょう。

気温で言えば36~37℃あたりが一番売れるそうです。

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今年は暑すぎる

今年は過去最高気温を更新する地域が続出しました。

7月23日には埼玉県熊谷市41.1℃を記録。東京都心でも最高気温39℃を記録しました。

1℃上昇する度販売量が2.5%増えると書きましたがこれは完全に比例するわけではなく限度があるのです。どうやらそれが36~37℃あたりのようでここを超えてさらに気温が上がるようだと緩やかに販売量が下降していきます。

日経POS情報によると7月1週から2週目にかけては販売量が急増しましたが最高気温を記録した7月3週目と4週目は前週比で販売量が減少しました。

 

欲求が強くなると求める物はシンプルになっていく

暑い時にはキンキンに冷えたビール。しかしこの暑さが猛暑、炎暑、酷暑などと表現されるほど暑くなってくるとビールよりも清涼飲料水やアイスと言ったものがよく売れます。

正式な名前はわかりませんがこれは欲求のシンプル化です。

プロボクサーが試合前に減量することはみなさんご存知だと思います。ボクシングは体重で階級が分かれていますので試合が近くなってくると自分が出場する階級で定められた体重まで減量しなければなりません。

これは私たちがやるようなダイエットとは別物で単に体重を落とすことだけが目的ですのでひたすらに水分を抜く作業です。ですので一定期間厳しく水分量や食事量を制限することになるわけなのですがこの時の欲求の変化でおもしろい話を聞いたことがあります。

減量を始めて数日はお腹が減ってとにかく好きな食べ物が頭の中を駆け巡るそうです。私で言えばラーメンやカレー、とんかつなどでしょうか。

それが1週間も過ぎたころには食べ物ではなくコーラやジュースなどの甘い飲み物を飲みたいという欲求に変化していきます。

そしてさらにその状態を越えるとそこは極限状態です。頭の中は水のことで支配され、常に水のことを考えるようになります。ロードワークでは自然と川沿いを選択したり、どこからともなく水滴が落ちる音が幻聴として聞こえたりするのだそうです。

 

少し極端な例を出してしまいましたがこれが欲求のシンプル化です。暑い日にビールを飲みたいというのはシンプルな欲求なようですがいろいろな欲求が隠れています。

「仕事を切り上げて帰りたい」「酔って気持ちよくなりたい」などです。

ところが暑さが過酷さを増し、一定のラインを超えるとその他の欲求が排除され「喉を潤したい」というシンプルな欲求がだけが残り、そのシンプルな欲求は逆に増幅されるのです。

まとめ

今回の記事では暑いと売れるはずのビールがこの記録的猛暑を記録している今年になぜか苦戦しているという不可思議な現象をちょっと取り上げる程度の軽い気持ちで書き始めたのですが書いてるうちにあれもこれもと情報が膨らんでいつの間にか人間の欲求の変化について解説した記事になってしまいました(笑)

 私はお酒があまり飲めないのでビールとまではいきませんが普段買わないアイスをよく買って食べています。これはやはり本能的な欲求なのでしょうね。

まだまだ暑さは続きそうなのでみなさんも熱中症には十分に注意してください。

 

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引用