経済・お金のあれこれ

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身近なAI「AIスピーカー」~~スマホを超える可能性

最近AIの進歩が目覚ましいですね。AIそのものの歴史はとても古く1950年頃から研究が行われています。しかしその活用現場は専門性の高いところに絞られていました。

それが囲碁や将棋のコンピューターソフトの学習にAIが使われ、その実力はプロ棋士を凌ぐものとなり話題になりましたね。

また、我々の身近なところでも自動運転技術や投資判断と言ったところにも使われ始め自動運転ではすでに試運転や法整備など具体的な動きが出てきています。また投資の分野でもAIによる投資判断でポートフォリオを決めたり、AIそのものに運用させたりする金融商品が実際に登場しています。

今後AIはどんどん私たちにとって身近なもとのなっていくでしょう。

そして最も私たちにとって身近なAIとなり得る存在。それがAIスピーカーです。

            

 AIスピーカーは利用者が話しかけることで(慣れるまでちょっと恥ずかしい)天気や交通情報といった情報を得たり音楽を聴いたり出来ます。

今回はこのAIスピーカーについて書きたいと思います。

 

可能性に溢れたAIスピーカー

 2014年にAmazonが他社に先駆けてエコーを発売しました。その後、2016年にはGoogleグーグルホーム、今年の2月にはアップルがホームポッドを出しました。

各社がAIスピーカーに注力するのはそれだけAIスピーカーに可能性があるからです。

現在、Amazonのエコーは出来ること(スキル)が4万5000個あると言われています。

スマホの600万に比べるとかなり少ない数字ですが技術者が新たなスキルを開発していくことでどんどん出来ることが増え利便性が向上していくと思われます。

 

また、AIそのものの発達もあります。最初は「音楽をかけて」「天気を教えて」などすべて指示しなければなりません。そのためAIスピーカーはただの音声認識で動く装置くらいにしか思っていない人も多いでしょう。しかしAIはそういった情報を蓄積することであなたがいつどういった時にどういった音楽を聴きたいのか、いつも何時ごろ出かける傾向にあって何時ごろに天気を気にするのかといった学習をしていき、最終的には指示しなくてもあなたがリラックスしたいときに安らぐBGMをかけてくれたり、出勤する10分前に天気を教えてくれたりするようになるのです。

 

スマホは出来ることがたくさんあり便利ですが操作するのは飽くまであなた自身です。また出来ることがたくさんありますから使いこなすことはほぼ不可能です。

こんなことが出来たらいいのに。その願いを叶えるアプリが存在するのですがそのアプリの存在をあなたが知らなければスマホでその願いを叶えることは出来ませんがAIスピーカーならあなたのその願いを汲んで適切なアプリを探してきてくれるかもしれません。

各社目指すところは一人一人に専属の執事を。といったところでしょうか。

そんな馬鹿なと思いますか?確かに今の技術では不可能ですがここ数年のAIの発展スピードを考えるといつ実現してもおかしくないレベルまで来ているのです。

追いつくまで100年かかると言われた囲碁は20年弱で追いつきました。去年できなかったことが今年は出来るようになっている。それが今のAIです。

 

個人情報の扱いが課題

こういったAIスピーカーの成長には情報の集積が必須です。それはあなたがどんな音楽を好むのか、どういった時にどの曲を聴きたくなるのか、今現在どういったものに興味を持っているかなどの個人情報です。

これらを集積、解析することであなたが今ほしいと思っている商品であったりサービスを提供できるようになるのです。

そのため、AIを成長させるために必要な個人情報をどのように扱いどのように管理していくかが問われていくことになるでしょう。

そしてそれは企業だけでなく私たちにも言えることです。

私たちは個人情報を企業に提供することで質の高いサービスを受けられることが出来るようになります。しかし個人情報を提供すればその情報が漏洩したり悪用されたりされる可能性も孕むわけです。

あなたの情報は社会的に大きな価値を持つものになりました。その価値あるあなたの情報をどう扱っていくか、どう活かすかは結局あなた次第なのです。


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