経済・お金のあれこれ

経済やお金に関するあれやこれや。今更人に聞けないあんなことやこんなこと。経済やお金についてよくわからない人に対してわかりやすく役に立つ情報を提供することを目指します。

なぜお金は貯まらないのか【貯蓄は収入に比例しない】

”お金を貯めるのは簡単だよ”

 

私がこのように言うと「いや、そんだけ稼ぎがあればそら簡単だろうよ」みたいなことをよく言われます。

 

しかし私がお金を貯められるのは私の稼ぎが多いことが理由ではありません。

 

もちろん、収入が多いほうがお金は貯めやすいですが、それは金額の問題であって”お金を貯める”という行為そのものに有利に働くことはほとんどないのです。

どんなに年収が高い人であっても貯められない人はまったく貯められません。

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”いやいや、さすがに年収800万円もあるなら貯められる”と思われる方もいるかと思いますが今現在の収入で貯蓄が出来ていないのであれば収入がどれだけ増えても基本的には貯蓄することは出来ません。

後で述べますが貯蓄は収入の多い少ないにあまり関係しないのです。

 

 

手取り15万の3人家庭で450万円を貯めた母

私の実家は米屋だったのですが、参入の自由化によってそれまで米屋でしか売ることのできなかった米をスーパーなどでも販売できるようになりました。

それによって米屋の収入は激減。顔見知りのお得意さんしかいなくなってしまったことで生活は本当にぎりぎりでした。

 

私も中学2年生から新聞配達をして家計を支えなければならなかったのですが、高校受験の時も「私立なら金は出せない。公立なら行かせてやる」と言われ、死ぬ気で勉強しました。

後にも先にもあんなに勉強したのはこの時だけです。

 

高校卒業後は働こうと考えていた私ですが高校2年の終わりに心理学に興味を持ち、勉強したいと思うようになりました。

私の高校の学費で貯金を使い果たしていた父には、当然お金は出せないでしょうから奨学金を借りて大学に行こうと考えていたのですが「そんなに勉強したいのなら」と4年間の学費、400万円と入学費50万円を母が出してくれました。

お金を出してくれた嬉しさよりも”よくそんなに貯蓄があったな”と驚愕したのを覚えています。

 

母に文才があればそれこそ節約術で本の2,3冊出版できたのではと思います。

 

さて、ここまででやはり収入が十分にない人は母のような特殊な能力がなければお金が貯められないのかと言うとそうではありません。

母は約20年で450万円を貯めたわけですが特殊なスキルがなくともこの半分、または100万円程度なら誰でも貯めることが出来るのです。

収入が少ないから貯蓄できないというのは言い訳でしかありません。 

 


お金を貯められない人は「計算」を間違えている

通帳を憂鬱な表情で眺める女性
お金は以下の例外を除き、収入に関係なく誰にでも貯めることが出来ます。

 

  • そもそもに収入がない
  • 収入より支出が多く、借金または財産を切り崩しながら生活している

 

本当にお金を貯められない人はこの二つのどちらかに該当する人だけです。それ以外の人はどれだけ生活がぎりぎりであろうとお金を貯めることが出来ます。

 

では一体なぜお金が貯まらないのでしょうか。それは「貯蓄」に至る計算を間違えているからです。

間違った貯蓄の計算式

お金を貯められない多くの人が無意識に頭に思い描いている貯蓄の計算式は以下のものです。

 

収入-支出=貯蓄

 

この計算式であるならば確かに収入が少ないせいで貯蓄できませんし、収入が増えれば貯蓄が出来るように思えます。

しかし、この計算式でお金が貯まると思っている人は基本的には

収入がいくら増えてもお金を貯めることは出来ません。

なぜならばこの計算式でお金を貯めようとすると収入の増加に伴って支出も増えてしまうからです。

 

私達は至高の贅沢な暮らしをしているわけではありません。

欲しいものや買いたいものはたくさんあるけれど、お金がないから我慢して生活しています。

したがって単純に収入が増えると今まで買えなかった欲しいものを買うだけで終わってしまうのです。

もちろん、その人の物欲のすべてを満たすような収入、月1000万円や2000万円という稼ぎ方をすれば収入より支出が下回って余ったお金が溜まっていくかもしれません。

 

しかしながら、一般人が努力で増やせる収入には限りがあります。あなたに特別な商才や技能でもない限り”欲しいものを全部買ってもお金が余る”という事態にはならないでしょう。

 

つまり、この収入-支出=貯蓄という計算式でお金が貯められる人は極端に物欲がない人か、お金を使い続けても余ってしまうような超高給取りだけなのです。

 

正しい計算式を知ればどんなに貧乏でもお金は貯められる

 

お金が貯まって喜ぶ女性

ヒントは私たちの生活の中に隠されています。

もしあなたが無限のお金を持っていたとしたら月々いくらのお金を使うでしょうか?

宿泊はもちろんスイートルームが取れますし飛行機もファーストクラス。なんなら自家用ジェット機を購入してもかまいません。

本当に自由にお金を使えたらもしかしたら月に1億、2億と使ってしまう人もいるかもしれません。

しかし、実際にあなたの収入は月1億円も稼いでいないはずです。

ではあなたはどのようにして生活していますか?

それは限りあるお金の中から使うべきもの、買うべきものを厳選してお金を使っているのです。

つまり、自分の収入に応じて欲望をコントロールし、支出を抑えているということです。

お金を貯めるにはまったく同じことをすれば良いのです。

 

収入-貯蓄=支出

 

これこそが誰でもお金を貯めることが出来る正しい計算式です。

収入から貯蓄を差し引く、つまり収入を減らす、使えるお金を減らすことでほとんどの人が無理なくお金を貯めることが出来ます。

 

やることは今までと何も変わりません。

 

毎月貯蓄する金額を決め、収入から貯蓄金額を差し引いたお金でやりくりすればよいのです。

 

もちろん、15万円の収入しかない人が月10万円を差し引いた5万円で生活するというのは無理があります。

また、40万円の収入がある人が毎月1万円の貯金では物足りなさがあります。

ですのでここは収入の5%~10%を貯蓄するというのはどうでしょうか?

貯蓄額をパーセントにすれば自身の収入に応じて無理なくお金を貯めることが出来ると思います。

 

お金を貯めるために【まとめ】

飲みの席でこの計算式の話だけをすると

「そんな簡単なことで貯められたら苦労しねーよ」

みたいに言われることがあるのでが…

断言します。

本当に簡単です

だってやることは今まであなたがやってきたことと同じ、限られたお金の中で生活するということだけなのですから。

 

あなたが新たにやることはたった一つだけ。

給料日に事前に決めた金額を貯蓄する。

ただそれだけです。

 

まずはやってみてください。ほとんど何のストレスもなく貯蓄できることにびっくりしていただけると思います。

 


まんがでわかる 年収200万円からの貯金生活宣言

 

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